交通事故の過失割合に納得いかない場合の対処法は？

過失割合とは

交通事故に遭遇した場合、加害者と被害者の間でもめ事になってしまうことが多いのが過失割合です。
過失割合とは交通事故が発生した際に、加害者と被害者それぞれが事故に対してどの程度の過失を持っているのかという割合を数値化したものを言います。これによって示談交渉の際に被害者にある程度の過失があると認められた場合、加害者側に請求される慰謝料や損害賠償が調整されてしまうことがあるのです。
一般的に過失割合や過失による慰謝料及び損害賠償の相殺は、当事者同士の話し合いや保険会社によってある程度決められていきます。このため内容によっては、加害者側が不当な過失割合を訴えてきたり保険会社が支払いを避けるために被害者側に過失があると言ってくる場合があります。そうなると被害者側に支払われる慰謝料や損害賠償の金額が減額されてしまうため、当然納得いかないと憤る被害者も出てくるのです。

過失割合に納得がいかない場合

もしも交通事故での過失割合に納得いかないという場合は、加害者側に反論することができます。ただここで注意しなければいけないのが、納得いかない理由とその根拠を提示しなければいけないという点です。これは過失割合による過失相殺を求めてくる加害者側にも言えることですが、なぜそのような過失割合になるのか、なぜ納得いかないのかという明確な根拠が必要となります。
また過失割合や相殺に関して提示してきたのが保険会社であった場合も、同様に納得いかない場合は反論することは可能です。保険会社が提示した場合はそれが正しいのかと思いがちですが、保険会社側が提示した過失割合も絶対に正しいとは言い切れない部分があります。特に保険に加入している契約者側が保険会社に虚偽を伝えている場合、契約者の言い分を元に過失割合を計算しているので間違っている可能性が出てくるのです。
このように過失割合に納得いかない場合には反論することはできますが、正しい過失割合を提示するためには根拠や証拠を求められる可能性があります。その時に加害者側も被害者側も根拠を証明することができなければ、過失割合が覆らない・示談交渉が決裂してしまうということも起こり得るようです。

確実な証拠の提示

では過失割合に納得がいかないという場合はどのように対処すればいいのかというと、まず警察に実況見分調書の提出をお願いしてもらうことです。実況見分調書とは交通事故発生時に作成されたもので、交通事故の様子やどのような状況で発生したのかなど詳しい内容が記録されています。このため加害者側が虚偽を訴えたとしても調書を証拠として過失割合の根拠を提示することができるので、非常に重要な証拠として利用できるのです。
またドライブレコーダーを搭載している場合は、そちらを証拠として提示するという方法もあります。ドライブレコードはより確実に交通事故発生の状況を確認することができますし、撮影されたものなので動かぬ証拠・根拠として利用できます。このため加害者と被害者の主張が食い違っている場合は、警察の実況見分調書と併せてドライブレコーダーの映像を提出するというのも有効な方法です。
こうして確実な証拠や根拠を相手に提示して反論することにより、過失割合を正しく評価することができます。ただ相手によってはそれでも自身の過失を認めないという場合もありますし、話し合いや示談交渉が決裂してしまう可能性があります。

専門家に依頼するのも手

このように確実な証拠や根拠を提出してもお互いに過失割合に納得いかないという状態になってしまった場合、当事者同士での解決は困難であると言われています。このため第三者の介入が必要となるのですが、保険会社が介入してくると契約者に不利または有利な結果に持ち込もうとする可能性があるのです。
結果的にはさらに納得いかない事態となってしまう可能性が出てくるため、このような場合には法律の専門家である弁護士の力を借りることが必要だとされています。弁護士は対人トラブルのスペシャリストでもあるので代理人として代わりに交渉してもらうことができますし、専門家としてのアドバイスをもらえるというところも大きなポイントです。
ただ弁護士には担当する案件の得手不得手があるため、交通事故の過失割合に納得がいかない場合には交通事故案件に強い法律事務所を訪ねた方がいいと言われています。交通事故案件に強い法律事務所であればより公平な過失割合を提示してくれますし、法律方面だけではなく医療方面の知識もあるので慰謝料や損害賠償の計算も正確なものを提示してもらえます。
柏市にも交通事故案件を取り扱っている法律事務所があり、初回無料など気軽に相談しやすいところが多いです。その中には過失割合に納得いかない場合の相談に対応しているところもあるので、様々な経験からのアドバイスを期待することもできます。このため柏市で交通事故の過失割合でトラブルになっている場合は、安心して弁護士に相談できる環境だと言えます。